JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'11 Kansai セッション概要

  オープニングセッション 7/22(金) 10:00〜10:15 技術交流室

JaSST Kansai実行委員会

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S1 基調セッション 7/22(金) 10:15〜11:25 技術交流室

■S1-1 基調講演: 止まらない・間違えない・妨げない自動改札機の開発

幡山 五郎 (オムロンソーシアルソリューションズ)

自動改札機は重要な社会インフラの一つとして、

  • 止まらずに動き続けること
  • 通過可能かどうかの判定を間違えないこと
  • 旅客の円滑な通行を妨げないこと

が求められており、切符の搬送部や通過センサなどのハードウェアと機器の制御や運賃計算などをするソフトウェアが連携してそれらを実現しています。

本発表では、自動改札機の進化の過程を紹介すると共に、運賃計算ソフトウェアの信頼性を高めるために実施している大規模な自動テストなど搭載されているソフトウェアの開発での工夫について説明します。

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 奈良高専セッション 7/22(金) 11:25〜11:40 技術交流室

■S1-2 「元気なら組込みシステム技術者の養成」のご紹介

土井 滋貴 (奈良工業高等専門学校)
「元気なら組み込みシステム技術者の養成」事業は、奈良高専の地元奈良県を中心に中小企業を数多く抱える周辺の東大阪市、八尾市、京都府南部までを対象にして、組み込みシステム技術者の育成を図るものである。
事業では、組み込み技術の基礎から応用までを幅広くカバーする3コースの講座や、講座と連携した組み込みシステムの開発支援や技術相談等に関するサポート体制により、有機的な養成拠点を目指している。
本講演では事業の目的と活動内容について紹介する。

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  SQiP WESTセッション 7/22(金) 11:40〜11:55 技術交流室

■S1-3 「ソフトウェア品質保証責任者の会」開催のお知らせ

宿口 雅弘 (SQiP-West 準備委員会)

「(ソフトウェアの)品質が同じなら海外を使うよ」
これは在関西電器メーカー経営者の言葉である。一見すると国内を見限ったように思えるが、ソフトウェア品質を高いレベルでキープし続けるならば、日本国内のソフトウェア企業に期待しているとも受け取れる。 言うまでもなく、日本のソフトウェア産業の強みはその高い品質にあり、これをキープし続けることが国際競争力の要である。

このJaSST をはじめ、ソフトウェア品質向上を目的とする活動は数多いが、品質責任者を対象とした集まりは意外に少ない。 そこで、東京地区で成果を上げている日科技連SQiPの「ソフトウェア品質保証部長の会」と同じ取り組みを関西で実施する運びとなった。 幅広く意見を求めるため”部長”ではなく”責任者””責任者予備軍”を対象とするところが肝である。

本セッションでは、本年秋に立ち上げる”ソフトウェア品質保証責任者の会”の活動主旨とその実施予定を紹介する。

本セッションを聴講いただき、興味を持たれた方は本会にご参加いただくか、もしくは、ご自身の上司にご紹介いただければ幸甚である。

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S2 ランチセッション 7/22(金) 12:10〜12:45 技術交流室

■S2-1 ランチセッション:マイクロソフト
開発者とテスト担当者に最適なコラボレーションと効率化を!
(Visual Studio 2010 の世界観)

長沢 智治 (マイクロソフト) 
今日のソフトウェア テストは、「早い段階からの品質の作りこみ」、「フィードバック サイクルの最適化」といった新たなチャレンジに欠かせない分野となっています。
本ランチセッションでは、いくつかのシナリオを紹介することで、Visual Studio 2010 が開発者だけではなく、テスト担当者、さらに、チームの最適なコラボレーションを生み出す仕組みをもっていることをお伝えします。
開発支援ツールがここまで進化しているということを実感ください。

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■S2-2 ランチセッション:日本IBM
テスト自動化の落とし穴

細川 宣啓 (日本IBM) 
テスト自動化の重要性が叫ばれて久しい。しかし、日本市場全体を見ると必ずしもテスト自動化が推進されツールを利用した生産性と品質の向上が実現されているとは言いがたい。
当セッションでは、このツールに対する幻想や誤解を明らかにすると共に、テストにおけるツール利用の落とし穴とコツ・ノウハウ・あるべき姿をライトニングトーク形式で紹介する。

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  チュートリアル 7/22(金) 13:05〜16:25 研修室B/C

 テストの読み・書き・そろばん

講師/ JaSST Kansai実行委員会
資料作成/ JaSST Kansai実行委員会
チュートリアルアドバイザ/ 西 康晴 (NPO法人 ASTER、電気通信大学)
これからテストリーダーを目指している技術者を対象にした定番の「テストの基礎講座」。
経験1年から3年の若手テスト実務担当者を対象に、テスト設計から実施、報告の進め方まで、現場の経験者がテストの基礎をわかりやすく解説する。
(途中、休憩含む)

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S3 ワークショップ・グループ討論 7/22(金) 13:05〜16:25 技術交流室

■S3-1,S3-2,S3-3 ミニワークショップ テスト結果は、まだまだ活かせるのではなイカ!?

進行/ JaSST Kansai実行委員会
角口 勝隆 (JaSST Kansai実行委員)
亀井 浩気 (JaSST Kansai実行委員)
ソフトウェア開発において、テストで不具合が発生することは常である。しかし、毎回テストにより不具合を潰すだけでは、効率は上がらない。 不具合を低減させて効率を上げるには、テスト結果を開発へフィードバックし改善を図る必要がある。
テスト結果から、フィードバックすべき情報とは何か?また、どのように分析をすれば良いのか?そのような声をよく聞くが、本当に必要なのは、 「与えられた情報を吟味し、そこから必要な情報を得る”眼”ではないか?」と考える。
現場で発生する不具合を低減させたいソフトウェア技術者は、是非とも参加頂きたい。

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S4 テクニカルセッション 7/22(金) 16:40〜17:40 技術交流室

■S4 テスト結果や不具合管理票を将来に活かすには?

森崎 修司 (奈良先端科学技術大学院大学/静岡大学)

テスト結果やバグ票の利用用途が進行管理やエビデンス確保でとどまっていないでしょうか?これらは次プロジェクトにむけた改善や次プロジェクトで流用する予定の母体の品質推定の材料にも活用できます。 本セッションでは、そのような活用事例として下の3つの事例を紹介します。その後、本シンポジウム午後のワークショップでの議論も踏まえて、テスト結果とバグ票からどのような情報が得られそうか、 どのような活用ができるかを会場全員で考えましょう。

  • テスト結果と顧客の視点からリリースを判断する(海外の商用開発での事例)
    テスト結果や実行時のエラー情報からの品質推定と品質保証エンジニアの役割
  • バグ票から修正に手こずるバグの傾向を抽出する(国内の商用開発での事例)
    バグ票のルールマイニングによる修正コストの傾向抽出
  • バグ票に載せるべき情報(オープンソース開発での事例)
    バグの報告者とバグの修正者それぞれがイメージするバグ修正に役立つ情報の比較

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