JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'05 in Tokyo開催日:2005年1月24日(月)〜25日(火)

おかげさまで、のべ900名以上のご参加を頂き、好評のうちに開催を終了いたしました。

・プログラム

プログラムは こちら (PDF: 28K)をご覧下さい。

・ベストスピーカー賞

(金賞)
■テスティングフレームワーク「JUnit」が開発現場にもたらした8つの効果と3つの戦い
(和田 憲明/富士通)
ベストスピーカー賞写真
■アプリケーション開発におけるテスト専任チーム適用
(増田 聡/日本IBM)
■いまどきのデバッグテクニック
(やねうらお/やねう企画)

・基調講演

「Five Trends Affecting Testing」
(Rex Black/Rex Black Consulting)
基調講演写真

・招待講演

「ソフトウェア品質 温故知新」
(松原友夫/松原コンサルティング)
招待講演写真

・パネルディスカッション

テーマ :
「ソフトウェア開発:
変わるものと変わらないもの」
パネルリーダ :
山浦恒央/日立ソフトウェアエンジニアリング
パネルメンバ :
  • Rex Black/Rex Black Consulting
  • 松原友夫/松原コンサルティング
  • 松尾谷徹/デバッグ工学研究所
パネルディスカッション写真

・チュートリアル1

■ステップアップのためのソフトウェアテスト実践ガイド
(大西建児/豆蔵)
チュートリアル1写真

・チュートリアル2

■最先端のテスト技法CFD
(松尾谷徹/デバッグ工学研究所)
チュートリアル2写真

・ミニパネルディスカッション:コーディング作法のすすめ

パネルリーダ :
三橋二彩子/NECエレクトロニクス
パネルメンバ :
(まとめ)
ミニパネルディスカッション1写真 ミニパネルディスカッション2写真

ミニパネルディスカッションでは,コーディング作法・規約の必要性,運用,それをとりまく状況について,産・官・民の立場で出席したパネリストがそれぞれ意見を述べた。

パネリストの意見の中で特徴的だったのは,オープンソース開発 (民)において「コーディングスタイルの統一が非常に重要であり,またそれが守られている」との指摘である。オープンソースの開発は, ある意味究極の「多人数,分散開発」である。多くのメンバがかかわる開発では,何はさておき,理解できるソースコードが重要である。そして,そのために,コーディングスタイルの統一が有効である。

しかしながら,一般的にスタイル統一の重要性は認識されていても,実践,すなわち,開発者に守らせることは難しい。より強制力を働かせやすいと思われる企業 (産)においても,規約は決めてもその遵守には苦労している。

オープンソース開発ではどうして,それが守れるのだろうか。オープンソースの開発者は,自分の作成した新機能を取り込んでもらうために開発している。そして,取り込んでもらうためには, 統一されたスタイルでなければならないということを理解しているらしい。開発者のモチベーションを遵守力として利用できる仕組みになっているということのようである

その他にも,規約やツールの状況など意見が述べられた。企業におけるコーディング規約のあり方を考える上で何かしら参考となる点があったのではないだろうか。

・テスティングライブ'05 〜テストエンジニアの成長はいかに?

昨年のJaSST'04にて開催し、大きな盛り上がりを見せた「テストライブ」。テストのプロフェッショナル達が、開発側を向こうに回して、自前のテストケースを武器にテスト対象のバグを、 聴衆を前にしてその場で見つけていきます。今年の開発側は、みかまま率いる実装部隊に、シーラカンス総統閣下率いるセサミアンがアドバイザーとして協力した産学連合軍という強敵です。 この1年間にパワーアップしたテストエンジニアの姿を、開発側に見せつけることができるでしょうか!

選手:
  • 太田健一郎/日本IBM
  • 野村准一/NEC
  • 山崎太郎/ベリサーブ
テスティングライブ'05写真
実況・解説
問題作成
(協力:SESSAME):
  • 吉澤智美/NECエレクトロニクス
  • 二上貴夫/東陽テクニカ
  • 大月美佳/佐賀大学
  • 大西建児/豆蔵
  • 片山徹郎/宮崎大学
(まとめ)

テスト技術者代表チームとして国内ベンダ、外資系ベンダ、第3者検証会社に所属する3名のエキスパートに参画して頂いた。 また開発側としてSESSAME (組み込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)の方々に協力して頂いた。

テスト対象は、初日のJaSST'05「100人ライブ」にて使用した通称「100人ツール」に、エラーシーディングでバグを仕込んだものを、ツールを開発した大月先生に依頼して利用した。 25分間でテスト技術者チームがどれだけバグを見つけられるのか、という勝負である。

ライブは、開発チームから100人ツールの仕様についての簡単な説明で幕を開けた。次に、テスト技術者チームのメンバがそれぞれ設計したテストケースの設計方針と、内容の概略を説明。その後、約25分間でテストを実施した。 バグを見つけるとテスト技術者はブザーを押して内容を説明し、それを聞いて開発チームがバグかどうかを判定するという流れである。

テスト開始早々、テストチームは次々とバグを発見! 最初の10分で、なんと7個ものバグを指摘した。最終的な結果は、テストチームは8個のバグと、2個の仕様漏れを検出した。試合終了後の種明かしにて、 開発チームより明かされたバグの数は14個。うち、半数以上の8個を指摘したのであるから、短い時間にもかかわらず立派な結果であり、テストエンジニアの成長を見せつけたライブであった、と言えよう。 開発チームとテストチームはお互いの健闘を称え合い、テスティングライブは終了した。リアルタイムの実況中継もあり、期待以上のライブ感で盛り上がったセッションであった。

・クイズ100人に聞きました

シンポジウムのマスコットテス太郎

その昔「あるあるあるぅ〜!」とテレビの前で叫んだ貴方、お待たせいたしました。JaSSTに「100人に聞きました」がやってきます。司会はIT業界の関口宏こと、榊原彰。 テストや開発で皆が感じていることをアンケートで集め、S-openチームとSESSAMEチームの対戦クイズ形式でお届けする1時間です。楽しみながら世の「常識」を確認してみませんか。ちなみにウサギの名前は「テス太郎」。 JaSSTのマスコットです。

司会:
榊原彰/日本IBM
出場:
クイズテスト-1写真
クイズテスト-2写真

・研究発表

掲載されていない資料については、講演者の都合により公開できないものも含まれています。あしからずご了承下さい。

富士ゼロックスにおける組み込み向けテストの効率化:
HAYST法の活用
秋山 浩一 (富士ゼロックス)
コニカミノルタ基幹システム統合
(旧ミノルタR/3分社化対応)での品質向上の取組み
新尾 勉 (コニカミノルタ情報システム)
東京海上日動火災保険における開発品質管理の取り組み
菊島 靖弘 (東京海上日動システムズ)
永続的な反応システムのテスティングとデバッギング
 −ソフトウェア工学における新しい挑戦−
程 京徳 (埼玉大学)
Ballista methodによるプログラム強靭性評価手法
田中 洋 (シャープ)
データフローパステスト法の分析と改良
河野 哲也 (電気通信大学大学院)
テスティングフレームワーク「JUnit」が開発現場にもたらした8つの効果と3つの戦い
和田 憲明 (富士通))
受け入れテストフレームワークFITによる高生産性開発
鷲崎 弘宜 (国立情報学研究所)
いまどきのデバッグテクニック
やねうらお (やねう企画)
組込みソフトウェア品質向上のためのActivity Mapping
酒井 由夫 (SESSAME)
ミニチュートリアル:
基本から学ぶ直交表テストの具体的実施手順
秋山 浩一 (富士ゼロックス)
Test Sequences Generation from Control System Model
Mark Blackburn (T-VEC Technologies)
抽象化に基づくリモートコンポーネントベースシステムの複雑度測定
中川 知基 (早稲田大学大学院)
モデル検査とその適用事例の紹介
水口 大知 (産業技術総合研究所)
Webアプリケーションのクラス設計仕様に対するモデル化と検証
崔 銀惠 (産業技術総合研究所)
試験項目によるプロジェクト工数見積りに関する研究
島中 一俊 (NTTコムウェア
アプリケーション開発におけるテスト専任チーム適用
増田 聡 (日本IBM)
テスト専任チームの事例紹介
 〜サントリーグループにおける機能外テストの実施〜
加藤 芳彦 (サンモアテック)
ソフトウェア製品の障害テスト実践事例
岩本 裕子 (日本IBM)
簡易自動回帰テストツールの試作
 −RAT (Rapid Application Testing)−
古江 智和 (フォーラムエイト)
テストスケジューリング手法によるテスト&デバッグの
効率化
井口 真一 (フォーラムエイト)
統計的テスト法による回帰テスト自動化に関する考察
高木 智彦 (香川大学)

・JaSST'05 ( in Tokyo ) 開催要項

・JaSST'05 ( in Tokyo )スポンサー協賛企業

ゴールドスポンサーシップ

シルバースポンサーシップ

・JaSST'05 ( in Tokyo ) メディアスポンサー

・JaSST'05 ( in Tokyo ) 運営スポンサー