JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'10 Kansai セッション概要

  オープニングセッション 7/23(金) 9:45〜10:00 技術交流室

 シンポジウム主旨説明 〜 JaSST '10 Kansaiの歩き方

森崎 修司 (奈良先端科学技術大学院大学)

JaSST 2010 Kansai実行委員が練り上げた今年のテーマは「負けないテスト」。
テスト実施時の不測や制約に負けない柔軟なテスト分析、テスト計画の策定、臨機応変な実施を意味します。 いかに優れたテスト分析/計画を用意したとしても「一部モジュールが未完成」「急な仕様変更」「実機の納品がテスト後半になる」等の不測の事態や制約により、必ずしも計画どおりに進みません。
不測や制約を嘆くだけでなく、柔軟な分析、計画には何が必要か、どのような不測や制約が起こるのか、他分野のソフトウェア開発での事例の聴講やワークショップを通じ、観点を広げてみませんか? 本セッションでは、シンポジウムの全体の流れを「負けないテスト」の視点から紹介します。

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A1 基調セッション 7/23(金) 10:00〜11:30 技術交流室

■A1-1 招待講演1: レビューとテストの効果を予測するための取り組み
〜ソフトウェア品質を目標どおりに向上させるには〜

板橋 吉徳 (パナソニック)
ソフトウェア品質を向上させるにはレビューやテストを着実に行うことが大切であるが、それにより品質がどれだけ改善できるかを予測するのは難しい。 一方、予測し計画を立てるにはメトリクスを測定し分析することが必要であるが、測定の精度が低くばらつきが大きいなどのために有効な結果が得られないことが多い。本発表ではいくつかの品質改善手法を組み合わせ、 レビューとテストの効果を定量的に予測して目標どおりの成果を得るための取り組みについて述べる。

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■A1-2 招待講演2: オフショアにおける受入検査の考慮点

茨木 良昭 (オージス総研)
一般にオフショア開発というと「単価は安いが、言葉の違いや文化の違いによってなかなか満足出来る品質のものが出来ず、結局、国内で開発するのとコストが変わらない。」といった話をよく聞きます。 本講演で紹介するプロジェクトは5年前から中国にオフショア開発を委託しており、現在では基本設計〜総合テストまでを一括委託し、高い品質のものを納品してもらうまでになっています。 本講演では受入検査を中心にオフショア開発の考慮点を紹介したいと思います。

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■A1-3 招待講演3: ユーザ視点からの提言 〜 一般製造業の品質の考え方 〜

久々宮 信 (塚谷刃物製作所)
ソフトウェアの外部委託開発では、要件定義や見積もりに時間をかけ、詳細まで取り決めたにも関わらず、思い通りの動作やスケジュールにならないことが頻繁に発生する。
一般製造業および発注側の視点から、ソフトウェア開発における品質管理や検査方法について、改善の可能性を提言する。

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  奈良高専セッション 7/23(金) 11:30〜11:45 技術交流室

 「元気なら組込みシステム技術者の養成」のご紹介

土井 滋貴 (奈良工業高等専門学校)
「元気なら組み込みシステム技術者の養成」事業は、奈良高専の地元奈良県を中心に中小企業を数多く抱える周辺の東大阪市、八尾市、京都府南部までを対象にして、組み込みシステム技術者の育成を図るものである。
事業では、組み込み技術の基礎から応用までを幅広くカバーする3コースの講座や、講座と連携した組み込みシステムの開発支援や技術相談等に関するサポート体制により、有機的な養成拠点を目指している。
本講演では事業の目的と活動内容について紹介する。

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 ランチセッション 7/23(金) 11:55〜12:15

 品質に"効く"〜 Visual Studio の最新情報

長沢 智治 (マイクロソフト) 
Visual Studio 2010 では、品質に効く豊富な機能が提供されています。Visual Studio 自身が品質を意識した開発を行う中で生まれた各種のソリューションを個別最適、全体最適の面からご紹介します。
特に、特定の技術に依存しないテスト ソリューション、テスト担当者、QA担当者、エンドユーザーの受け入れテストで活用できるテスト ソリューションとそれらが開発現場にもたらすメリットについてお伝えします。

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 チュートリアル 7/23(金) 12:45〜17:05 研修室B/C

 テストの読み・書き・そろばん

講師:
宿口 雅弘 (イーソル,JaSST Kansai実行委員会)
資料作成:
JaSST Kansai実行委員会
アドバイザ:
西 康晴 (NPO法人 ASTER,電気通信大学)
これからテストリーダーを目指している技術者を対象にした定番の「テストの基礎講座」。
経験1年から3年の若手テスト実務担当者を対象に、テスト設計から実施、報告の進め方まで、現場の経験者がテストの基礎をわかりやすく解説する。
(途中、休憩含む)

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A2 ワークショップ・グループ討論 7/23(金) 12:45〜15:25 技術交流室

■A2-1,A2-2 ミニワークショップ 〜負けないテスト戦略〜

角口 勝隆 (JaSST Kansai実行委員会)
亀井 浩気 (JaSST Kansai実行委員会)
物事を推進する上で、様々な制約やリスクに遭遇するのは世の常である。厳しい制約の中で、プロジェクトを成功に導くために、如何に最善の手を導き出せばよいのか?
当ワークショップは、「負けないテスト」をテーマとして、プロジェクト制約の中でのテスト戦略を体験する。
前半ではテスト観点を拡げる方法を、後半では抽出したテスト観点を絞り込む方法を、グループ形式で演習する。

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A3 テクニカルセッション 7/23(金) 15:35〜17:05 技術交流室

■A3-1 ベンチマーキングによる生産性・品質の向上

粕渕 清孝 (大日本スクリーン製造)
製品の市場が日本国内から海外中心にシフトしていくにつれ、顧客・市場・経営からソフトウェア開発の競争力向上とコストダウンの圧力が日増しに強くなっている。
そこで、従来のプロセス改善活動にベンチマーキングの手法を加え他社や社内他プロジェクトと比較することでブレークスルーが得られないかと模索した。
ベンチマーキングにより気づきを得てテスト効率や品質を改善した事例について紹介したい。

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■A3-2 品質保証駆動ソフトウェア開発

小枝 徳晃 (シスメックス)
ソフトウェアの品質向上のため開発フェーズを追加した場合、各フェーズ間のムダが発生しやすい。
それを解決するため、従来のウォーターフォール型開発とアジャイル型開発を融合させた新たな開発手法を検討した。仕様決定以降の工程をアジャイル化することにより開発の効率化が可能であることを実証できた。 更にそれを発展させ、品質保証部門が開発をコントロールする「品質保証駆動ソフトウェア開発」モデルを検討したので紹介する。

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■A3-3 限られた期間をトラブルから守るためのリスク管理

平野 誠太郎 (NPO法人 組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)
限られた期間の中でトラブルが発生すると、あっという間に時間が失われます。
そのトラブルを未然に防ぐ、またはトラブルによって失われる時間を最小に抑える方法の一つがリスク管理です。
本セッションでは、リスク管理に取り組もうとされている方を対象に、リスク管理の基本的な考え方、導入する際のポイントについて、管理の基本であるPDCAサイクルと身近な事例を交えながら紹介します。

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A4 振り返りセッション 7/23(金) 17:15〜18:15 技術交流室

■A4 振り返りセッション

角口 勝隆 (JaSST Kansai実行委員会)
 

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  クロージング 7/23(金) 18:15〜18:25 技術交流室

実行委員長

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