JaSST ソフトウェアテストシンポジウム

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム

JaSST'15 Tohoku レポート

※本レポートは、都合により写真・資料を公開していないものもございます。あしからずご了承下さい。

アイスブレークタイム

セッションの内容

最初に参加者一人ひとりが自分のレビューの問題点を明確にして、その後四人一組になって共有していただきます。

写真:アイスブレークタイム

基調講演+レビューワーク

セッション1

「現在のレビューに必要な次の一手を把握するレビュー実践ウォークスルー」

写真:基調講演+レビューワーク

安達 賢二 (HBA Quasol)

セッションの内容

レビューは、欠陥検出・予防、生産性向上などへの有効な活動として多くの方たちに認識されています。しかし、レビューをする時間がない、責められるのでイヤだ、時間ばかりかかる、効果が実感できない、などの声が多いのも事実です。
今回は、ある要求仕様書レビューの準備から終了までを一緒にウォークスルー(疑似体験)して、どのタイミングに何を考え、どうするとよいのか、そして現状とのギャップを把握してどこを変えると効果が獲得できるのかを実感いただきます。

講師プロフィール

HBA入社以来、システム保守・運用・開発業務を経験後、全社品質保証担当、全社品質・セキュリティ・環境管理統括責任者、生産革新活動技術コーディネータなどを歴任。
2012年イントレプレナー第一号事業者として品質向上支援(クオリティソリューションサービス:Quasol)事業を立ち上げ、レビュー・テスト・自律改善などのノウハウを駆使して「三方よし」を目指す社内外の業務改善、および管理者・エンジニア育成を支援している。

近著:「ソフトウェアプロセス改善手法SaPID入門」(日科技連出版社,2014.3)

社外活動など:
NPO法人ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)理事、JSTQB技術委員、SQiPソフトウェア品質委員会委員、JCT1/SC7/WG24エキスパート、 IPA/SEC 連携委員 など

写真:基調講演+レビューワーク

事例発表1

セッション2-1

「改善をより効果的に回すためのレビューへの取り組み」

写真:事例発表1

松尾 和昭 (クックパッド)

セッションの内容

レビューによる成果物の改善は、基本的には望ましいものです。
一方で、レビューに対しては複数人の人的な労力が必要になります。
ここでは、主にレビューの良さを踏まえつつも、レビューに対する負荷を軽くする取り組みに関してまとめます。

クックパッドでは、以前よりGitHubのPRベースのコードレビューを実施してきました。
また、PRベースのレビューはコード以外の仕様であったりに対しても広がってきました。

クックパッドでは動的言語であるRubyを主に使っていたことから、静的解析による十分な指摘を得られる環境ではありませんでした。
一方で、iOSやAndroid開発といったモバイルアプリ開発への注力により、静的解析の恩恵も十分に得られる開発環境が取り入れられるようになりました。

そのような中で、安定した不具合の作り込みを防ぐ為に実施されてきた従来のレビューに加え、PRに対して自動的な指摘を行う環境を構築しはじめています。

  • チェックリストの自動コメント
  • 静的解析の行毎の指摘のPRへの反映
  • CI環境の結果の反映

これらは、レビューの負荷をさげつつも、レビューにより得られる効果を保持する為の取り組みです。
また、開発者が関係する流れを妨げること無く、指摘し合える環境を作ることによる知見の分散も抑制する、という点も考慮されています。

これらの効果を保持しつつもレビューへの負荷を抑制する取り組みを、開発規模や不具合抑制などの例を交えながらまとめて事例として発表致します。

写真:事例発表1

事例発表2

セッション2-2

「効率的なレビューの運用について」

写真:事例発表2

村上 正則 (仙台ソフトウェアテスト勉強会)

セッションの内容

レビュー会を開催するために、日程調整や、会の資料作りに時間がとられることは、よくあると思います。
顔を突き合わせてレビューすることは、重要な事ではありますが、そうしなくても良い場合でも、チェック用の資料を大量に作成する場合があり、かなりの時間を取られてしまう場合があります。
そうした、本来のレビュー以外で発生する作業を、バグトラッキングシステムを利用し、効率化した内容をまとめてみました。

  • 1.レビュー会をやりたくない
  • 2.議事録を書きたくない(しかし結果は残したい)
  • 3.指摘事項の修正結果報告を書きたくない(しかし結果は残したい)

 

議事の次第や、議事録、修正結果報告は、決まったExcelの様式に記載する形となっていましたが、バグトラッキングシステムのチケットに内容を書き込むことで、各種資料の代替えとしました。
また、指摘内容は、期限無いにチケットへ書き込むことにし、会自体の開催を不要としました。

このような形でレビュー運用を効率化した内容について、事例発表致します。

写真:事例発表2

事例発表3

セッション2-3

「達人の指摘から学ぶレビューのポイント」

写真:事例発表3

根本 紀之 (仙台ソフトウェアテスト勉強会)

セッションの内容

新しいチームに配属され、ドメインの知識が少ないので効果的な指摘が出せない・・・
こんな経験はありませんか?

そんなときは達人のレビュー指摘を分析し、達人の観点と知識を学習しましょう。
バグと比べるとあまり有効活用されていないレビュー指摘の活用の一例を紹介します。

写真:事例発表3

スポンサーライトニングトークス

セッション3

「業務改善コンサルからソフトウェアテスト効率化へ
 ~ 株式会社SHIFTサービス紹介 ~」

写真:スポンサーライトニングトークス

(SHIFT)

招待講演+ レビューライブ

セッション4

「ライブコードレビューで学ぶ!
「納品のない受託開発」を支えるコードレビューの取り組み」」

写真:招待講演+ レビューライブ
写真:招待講演+ レビューライブ

倉貫 義人 (ソニックガーデン)
西見 公宏 (ソニックガーデン)

セッションの内容

これまでのソフトウェア開発で起きていた問題の多くは「納品」に原因があり、納品をなくすことで解決できるという仮説のもとに新しいビジネスモデルを産み出しました。それが「納品のない受託開発」です。その発表から3年以上が経ち、今では多くのお客様にご支持を頂くまでに至りました。

本講演では「納品のない受託開発」と共に、その現場で行われている開発の進め方と、ソースコードレビューの取り組みについて紹介します。また、ソニックガーデンのノウハウを伝えるために、参加者の皆さんのコードを使ってライブの形でコードレビューします。

講師プロフィール

・倉貫 義人 氏 (ソニックガーデン)

株式会社ソニックガーデン代表取締役。月額定額&成果契約という「納品のない受託開発」を展開し、注目を集める。

著書に『「納品」をなくせばうまくいく〜ソフトウェア業界の"常識"を変えるビジネスモデル』など。

・西見 公宏 氏 (ソニックガーデン)

株式会社ソニックガーデン プログラマ。「納品のない受託開発」を通じて数々のWebサービスを開発。
読みにくく不具合を生みやすい「つらいコード」を駆逐すべく、より良いコードレビューのあり方を模索している。

写真:招待講演+ レビューライブ

振返り

セッションの内容

皆様に1日を振り返っていただくセッションとなります。

写真:振返り

情報交換会 (自由参加)

お悩み相談会 (ドキュメントレビュー or コードレビュー)

セッションの内容

ドキュメントレビューを扱うグループとコードレビューを扱うグループに分かれて行うセッションとなります。
会場の皆様のご希望されるグループに参加いただき、レビューにまつわるお悩みについて情報交換を行っていただきます。

事前登録:必要
参加費:無料

写真:ドキュメントレビュー会場 写真:コードレビュー会場
[写真]左:ドキュメントレビュー会場 / 右:コードレビュー会場

JaSST'15 Tohoku 実行委員会

写真:JaSST'15 Tohoku 実行委員会
[写真]JaSST'15 Tohoku 実行委員